undyed+ではラグの素材に、主流は無染色ウール(羊毛)ですが、部分的にイラクサを使用しています。
ラグにはあまり使われていない素材なので、紹介させていただきます。
いらくさ Giant nettle ジャイアントネトル (現地名 アロー )
ネパール北部の標高1,200~3,000mのヒマラヤの麓でとられるに生える巨大なイラクサ(現地名アロー)を使用しています。
アローの繊維を作るには多くの手間隙がかけられます。
出来上がって糸は強靭で虫がつかず使い込むほどに柔らかくなります。
ネパールの首都カトマンズから、飛行機で1時間、その後歩いて2日間かけて、アロの糸を昔から作り、布を織る産地にやっと到着です。
アロの繊維を干し、紡ぎ、その糸を使って布を織っているところが見られました。
自家用に作るのと、少し規模大きく、工房で織っているところも見せてもらいました。
こんな田舎でもだんだんと便利なモノが入ってきていて、少しづつ、この文化がなくなってきているとのことです。
現地の方はどんな山道も、さっささっさとつっかけで歩くところを私は必死に付いていきます!
アローを糸にするまで
・採取:8-12月、離れた採取地へ歩いて数日かけて、何百本の茎を刈り取りに行きます。茎が新たに発芽するように地面から15cmを残して刈り取り、茎の外側の皮だけ持ち帰ります。
・繊維の取り方:採取した皮を木灰を入れたお湯で2-4時間炊きます。柔らかくなった繊維を木槌や石でたたき、繊維と余分なものを分けながら水洗いします。その後、繊維を柔らかくするために雲母の土を水で溶いたものをまぶし、天日干し、乾燥してから雲母土をたたきつけおとし、繊維を広げると紡ぐことができます。
・竹や木製のスピンドルで農作業の合間などに紡ぎます。
アローを使って作ったオリジナル商品
当店ではこのイラクサの糸を使って、ラグ、食器洗いや体洗いを作っています。
肌触りが初めは少し硬いのですが、使えば使うほどやわらかく、気持ちよく使えます。
体洗いは、アレルギー体質の私は化学繊維では変にかぶれることがあるのですが、それが無く、使い心地もよく、特にお気に入りです。
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