アンダイドプラスのフェルト商品は当店でデザインをおこして、ネパールに製作をお願いしています。どの商品もひとつひとつ人の手で作られています。
フェルトがどうやって出来上がるのかご存じない方も多いと思いますので、アンダイドプラスのフェルトのチェアーパッドが出来上がるまでをご紹介いたします。

フェルトの原料は、ウールです。
カーディングされたウールを使います。カーディングとは針の付いたブラシのようなもので、ウールを梳いて繊維を整列させ、不純物を取り除く作業です。 カーディングによってウール繊維が均一になります。
カーディング後の無染色のウールの束です。アンダイドプラスでは主に無染色のウールを使用しています。


次に、カーディングされたウールを手で裂くようにしながら、少しずつ出来上がりの形に合わせて重ねて置いていきます。
チェアーパッドの形に合わせて適切な厚みと形になるようにすることが大切です。


ウールが形よく置き終わったら、石鹸水を振りかけます。 湿らせることで、ウール繊維が柔らかくなり、また石鹸を含ませることで滑りがよくなり圧縮しやすくなります。
湿ったウールを手でローリングしたりもんだりしながら、圧縮してチェアーパッドの形に整えます。
何度も何度もローリングすることで、だんだんとウール繊維同士が絡み合い、圧縮されフェルトの独特の密度と強度が生まれます。
とても時間がかかり、根気のいる作業です。



だんだんと圧縮しながら、形をチェアーマットの形に整えていきます。
形になってきたら、模様となる白い線を細いひも状にしたウールを配置し、さらにもみ続けます。
布にくるんだりして、何度もこすりつけ模様部分をなじませます。


形が出来上がったら、何度かお湯に通し、石鹸分を抜きます。またお湯に通すことでウールがさらに圧縮され固くなり形も整ってきます。その後脱水して乾燥させます。

人の手で圧縮されたフェルトのチェアーパッドは機械的な加工ではできない独特の風合いと質感があり優しい雰囲気をかもしだします。
手作業によって製作することでデザインを調整しやすく、いろんな形を作ることが出来るのも魅力です。
ネパールでフェルト製作を始めて長くなってきました。最初は、出来上がりにがっかりすることもありましたが、長年ネパールの人たちに製作をお願いすることによって、年々技術の向上が感じられます。
中まで、すべてウールで作られたフェルトのチェアーパッドはへたりにくく、長く使っていただけること、環境にもやさしいというメリットがあります。
アンダイドプラスにはいろいろな形のチェアーパッドがあります。
ご自分の椅子に合う形を選んで、ぜひ手で作られたフェルトのチェアーパッドの良さを実感してください。





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