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ガラ紡 尾州の毛織物産地



アンダイドプラスはほとんどが羊毛の商品。海外で製作することが多かったのですが、ここ3年の社会状況により、海外に行くことも難しく、日本の製作現場に目を向け、その素晴らしさ、貴重さに感心感動!!”足元に泉あり”を体感し、勉強しています。

どの産地でも熟練職人の次世代が少なく、継続が大きな課題にはなっていますが、日本のモノづくりに新しい力が加わり現代に合った産地として再生できればと願っています。





先日、尾州産地(愛知県尾張西部から岐阜県西濃あたり)に行ってきました。毛織物の国内生産量の約80%を占める繊維産地です。ピーク時の1980年頃には6000以上あった事業所は、今は200しかないそうです。ピーク時はのこぎり屋根の工場がそこここにあったとの事。

●のこぎり屋根について


布の色柄や繊維の組織を見るのに適した、光量の変化が少ない安定した一定の光源の間接光を必要とするため、窓は北向きかつ奥まで光が届くのこぎり屋根になっている。南向き直射日光は時間によって光量が違いすぎ、織物日焼けなども心配されるので避けられていた。







見学に伺ったのは尾州で明治28年創業の木玉毛織株式会社さん。

15年ほど前に毛織物をやめ、ガラ紡績の工場と織物に関するお仕事に場所をレンタルされる業態にし再スタートされたそうです。


ガラ紡の説明

オーガニックコットン綿(今の機械では繊維が短い為、紡げなく落ち廃棄される「おちわた」も入っています。)を大阪泉大津市の大正紡績株式会社から取り寄せてられるとのこと。

ふわふわの綿を竹でできたトングのようなもので筒に詰めます。上に向かって引き伸ばしながら糸を巻き取っていきます。ふわふわの綿がすくい上げられて、ガラガラ音とともにくるくる回って撚られ糸になっていく様子は見ていて飽きません。

糸の太さは筒の下の重りを前にしたり、奥に入れたりで調整します。

太細の糸が出来、不均一ですが、その風合いは温かく、ほっこりした雰囲気。何とも言えずかわいらしいのです。ガラ紡績で作られた糸は、手紡ぎのようにとても柔らかく、吸水保水性は抜群です。

出来上がった糸は同じ分量にまき直し、そのままでは使いにくいので、2本で双糸にしたり、機械糸を撚り合わせたりして使うそうです。


ガラ紡績はさらなる機械化により、一般的にその姿をは失いますが、貴重な機械であり、手紡ぎのような風合いは注目されています。

木玉毛織株式会社さんでは貴重なお話と見学をさせていただき、ありがとうございました。


木玉毛織株式会社ホームページ



次に博物館明治村に行きました。

こちらには日本の近代化の過程で使われた多数の貴重な古い紡績の機械が多く展示されています。その中にもガラ紡績の機械があります。明治時代より紡績大国と言われた時代の機械があり、紡績の機械の変遷は興味深いものがありました。

古い時代の業態や機械が新しい時代の産業のヒントになるのではと考えながら見学しました。



博物館明治村ホームページ








アンダイドプラスでも2021年から毛布の一大産地、関西の泉大津市にて毛布を製作を始めました。新たな挑戦です。

そのお話も読んでみてください。

『日本で毛布を作ってみました。』






2023/1/17takehara




















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