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ターバン用布 チェック柄

ターバン用布 チェック柄

幅約16cm 長さ約8.5m(完品ではなく、少し切れている部分があります。)20世紀初頭

 

インドのターバンは紀元前2世紀から4世紀の石の彫刻にも見られる通り、古い習慣です。儀礼のルール、または宗教的意味合い、迷信などで習慣化されていきました。

古い絵画には時代によりその地の統治者により、さまざまなスタイルのターバンが描かれています。

19世紀末ころはインド西部のラジャスターン地方で王室の後援を受け、染色の美しい、手の込んだ技法のターバンが作られるようになりました。このころの男性の生活には不可欠のもので、色、サイズ、スタイルでその人の社会的地、カースト、職業などを表しました。また季節や冠婚葬祭など場面によっても変えられました。幅は12-30cm、長さは18-25mで細い糸で織られた綿の布が使われています。特に高価なものほど細い細い糸を使った繊細な美しい織物が使われています。

 

この絞り染め(巻き絞り)のターバンは布を斜めに居り、巻いて長―ロープにし、縛り、連続して異なる色にそめるという独特の方法によって生み出されています。このような複雑なターバンの染色は高度なスキルをが要求されるため高価なものであり、位の高い人の名誉とされました。

 

時代とともに西洋文化が入り伝統的な衣装に対する人気がなくなり、また、ガンジーは異なるカーストや職業への不平等の強調とし白い帽子をかぶるなどの動きもあり、ターバンは普通には見られなくなりました。

 

このような美しいターバンは芸術品と評価され、イギリスのビィクトリアン&アルバートなどの美術館で見られます。

 

参照:「HALI」carpet, Textile & Islamic ART   (issue160) 

    ¥22,000Price
    Sales Tax Included
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